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夜が明けてきましたね。
こんばんはというよりおはようございます、柚瑚です。
明日も漏れなく10:30起き@REBORN。
今日で7月も終わりですか…今年も残り1/3と。
一体どういうことだ。(何

来週1週間が終わればめでたく夏休みなわけですが
今年はどうにも人とのスケジュール調整がうまくいかず…
もしかしたら夏の想い出は9月の連休までおあずけかもしれません。
実家に帰って終了の夏休みだけはなんとしても避けたい。(苦笑


さて今日は小説のお話です。
少し前から読み進めている三浦しをんさんの小説の数々…。
今は三作目に手を出しており『風が強く吹いている』の真っ只中です。

と、ここで。
最初に手にとった【月魚】という作品が
いろんな意味で衝撃的すぎて忘れられない柚瑚さん。
読み終わってから少し時間が経過っしてしまいましたが
感想を叫んでおきたいと思います。

これはもともと姉に薦められて手に取った初の三浦作品でして。
あまりにも綺麗な言葉で綴られていて、
その世界観にどっぷり浸かってしまいました。
さすがわかっている姉!
恐るべし血を分けた姉!

その上、話題を共有する人間が姉だけでは厭きたらず
なんとか同志を増やそうと暴走するあまり
喜一さんの自宅に【月魚】単行本を密林から直接送りつけるという
なんとも姑息な手段に踏み切りました。(爆

心優しい喜一さん、先日早速読んでくださったようです。
な ん て い い 人 … !
しかも読後の感想までいただいてしまい嬉しすぎます。
少しでも誰かと共感してもらいたかった私としては、
押し付け甲斐があったというもの。笑


そんなわけで、長いながーい感想は続きにて。
いや、冗談ではなく本当に長いんです、覚悟してください。笑
ご興味があるという奇特な同志の皆様方、24時間受付中。

拍手


◆作品紹介◆
作者: 三浦 しをん
出版社/メーカー: 角川書店
発売日: 2004/05
メディア: 文庫

古書店『無窮堂』の若き当主、真志喜とその友人で同じ業界に身を置く瀬名垣。
二人は幼い頃から、密かな罪の意識をずっと共有してきた―。
瀬名垣の父親は「せどり屋」とよばれる古書界の嫌われ者だったが、
その才能を見抜いた真志喜の祖父に目をかけられたことで、
幼い二人は兄弟のように育ったのだ。
しかし、ある夏の午後起きた事件によって、二人の関係は大きく変っていき...。
透明な硝子の文体に包まれた濃密な感情。
月光の中で一瞬魅せる、魚の跳躍のようなきらめきを映し出した物語。
「Google ブック検索」より

 


『水底の魚』
タイトルからしてまずツボっている件。
これはまずタイトル勝ちでしょう。美しすぎる…!
表紙も綺麗で大好き。
私が購入したのは単行本の方ですが、
ハードカバーの表紙の方が評判はいいみたいですね。

ネットで感想を読みふけっている中で
“薄い蒼い硝子越しの世界”
という表現があったのですが、私の印象もまさにその感覚。
もしくは透明なビー玉の、その中の世界のような。
透き通っていて、静かで、冷たくて、でもどこか暖かい。
時間軸は現代なはずなのに、
どこか浮き世離れした雰囲気なのもまた◎でした。

夜の月明かりに光る鯉、
暗い部屋に差し込む光、
朝靄が立ち込める雑木林、
埃をかぶり湿った匂いを漂わせる書物…
様々な情景を肌で感じられるような錯覚に陥りながら
一気に読み進めてしまいました。

なじみのない古書業界の裏側が舞台として描かれ、 
とっつきにくい印象かと思いきや
普段知ることのできない閉塞的な世界に引き込まれました。
買い付けのシーンなどは本好きとしては非常に興味深いです。

そして主人公の真志喜と瀬名垣。
多くは語らず雰囲気で匂わせる二人のやりとり、
読み進むにつれて明らかになる二人の過去。

惹かれあい、求め合いながらも「罪」の意識がお互いを縛り
すぐに届く距離にいるのに手を伸ばせないもどかしさ。
それでも決して離れることのない繋がりがある。
この危ういバランスはやはり男性同士ゆえなのでしょうね。
男女では成り立たない距離感なのかなと思います。

全てが終わった後、
静謐な雰囲気を纏う空気の中、
月を目指して現れた鯉を二人で見つめ、
瀬名垣が背中から真志喜を抱き締めて。
無性に切なくて、胸が締め付けられ、涙が溢れた
ラストシーンでした。
それでいて温もりと未来も隣り合わせ。

変わり始めた二人の関係がこの先どうなっていくのか…
続きが読みたいと思う反面、
ここで終わっているからこそいいのかもしれませんね。
この先を想像するのもまた一興です。


『水に沈んだ私の村』
番外編。
真志喜が17歳の夏、二度と戻れない夏のお話です。
こんな高校時代だったら…
…と感じさせてくれる眩しくてキラキラとしたお話。
朴訥とした教師と、若々しい4人の高校生の対比が絶妙です。
校舎の屋上から見る花火や、
プールに投げ込まれる西瓜…水しぶき…
どこか刹那的な幸せが切なさを煽りました。


『名前のないもの』
4人で夏祭りに出かけるお話。
真志喜が語る本に対する複雑な思いや、
随所にある瀬名垣の内に秘める想いが感じられる台詞回しに
想像を掻き立てられます。
また、そんな空気を打ち消すような夏祭りの匂いに心が躍り、
赤い金魚や、りんご飴の赤も印象的。
大切なものたちに対する想いの詰まった、温かい短編でした。



以上です。
本当に良いお話に出逢うことができました。
私の中では間違いなく名作中の名作。
この手の話は苦手な方はとことん苦手でしょうし、
評価が分かれる作品だとは思います。
ですが主人公同士の独特な関係性を差し引いても、
とても綺麗で透き通るような文体で綴られた世界。
一読の価値ありです。


----------------------------------------------------------------------------------------------
さてと。。。
だいぶ偉そうに語ってしまいましたが
真面目な話はこのくらいにしまして。(その割にあまりにも長すぎる
20代半ばの幼馴染の青年二人が
匂い系小説として名高いだけあり、
その手の要素はもう抜群でした…!!!!!!!!!!


美しすぎてどこか現実感のない真志喜…
というか彼を形容する文章がとても一般小説とは思えなかった件。
 切れ長の目が伏せられた。
 睫毛が滑らかな頬に灰色の影を落とす。

…的なね。笑

どうやら真志喜は事あるごとに耳たぶを赤く染めるそうです。
ちょっとかわいすぎる!たすけてー!

私としては
普段は呼ばないという『太一』という名前ネタやら、
頭をくしゃりとかき混ぜる仕草やら、
随所に転がる意味深発言やらがもう…もうううううううう……… !!

 「昨晩はよくお休みになられました?」
  部屋が寒かったかしらと気になっていたんです。」
 「いえ、"熱い"くらいでしたよ」
 瀬名垣は湯気を顎に当てつつ、澄まして答えた。
 炬燵の中で、真志喜の強烈な蹴りがスネに入った。
 (【月魚】 本文より一部抜粋)

ちょっともう私恥ずかしい!!
大好き要素が詰め込まれすぎていて、独り赤面しつつ悶絶した私。
どうだ怪しかろう!!笑


そして余談ですがここはやはり無駄にキャスティングしてしまう腐女子の性。
喜一さんと通じ合えた瞬間です。(キメェ

真志喜は私的には完全に神谷さんでした。
理由は読み進める中で勝手に神谷voiceが聞こえてきたためw
美人でちょっと神経質っぽくて色っぽくてやわらかいツンデレ声。
ぴったりじゃないか!!(暴走
喜一さんが挙げてくださった鳥さんも超素敵。

そして瀬名垣は、当初三木眞だとちょいと軽すぎかしら…?
と思って別の声を模索していたのですが…(労力の無駄遣い

あの表面的にはチャラくて軽いところやら、
服装の趣味がおかしいところやら、
過去に暗い部分を秘めているところやら、
真志喜への執着具合やら…

いろいろ総合的に考えた結果、
結局三木眞に戻ってきてしまった\(^o^)/
喜一さんにもご賛同をいただきましてありがとうございます。笑


だってね、真志喜の髪をかき混ぜる瀬名垣がこう言うんですよ。
 「好きなんだよこの猫の毛みたいな感触が」
ハマりすぎてかっこよすぎだ…!!
みきしーん!!!!!!!!(叫


上記の真面目感想ではなんとなく書けませんでしたが
『水底の魚』のラストシーンは本当に本当に本当にやばかった。
鳥肌が立ちました。
 
 庭を背にして後ろ手に硝子戸を閉め、瀬名垣をわずかに見上げる。

ってちょっともう神谷さーん!!好きだ!!!!!!!!(理性崩壊のお知らせ
あああああああああなんだかもう何度読んでも目から汁が……………


ちなみに友情出演キャラであるみすずちゃんと秀郎。
やはりこの手のお話にはこういうキャラが必要不可欠ですよね!
あえて何を言うわけではないけれど
彼らの関係性を自然に受け入れている人たち…
なんていうんですかね、BL順応体質的な?笑
こういう存在にほっとしますね。

そして昔からの気心が知れている仲だからこその
 「いつまで親友ごっこしてるんだい」
 「『瀬名垣とだよ』だってさ。昔は…」

などなどの素敵発言、おいしすぎますw

更にちなみにですが、このお二人のお声(の、妄想)…
みすずちゃんはみゆきちこと沢城みゆきさん、もしくは川上とも子さん、
秀郎は…やはり名前のせいなのかなんなのか。
最後まで石川秀郎氏の声が耳から離れませんでしたwwwww



というわけでひとしきり語ってしまいました…
本当に長すぎてすみませんが自重はできないwww
真志喜と瀬名垣の関係性がたまらんスマッシュすぎてどうしたらいい。
背徳感を抱えながらも離れられない的な!
私一体どうしたら!!(知らんがな

とにもかくにも、もしお気を引かれた方は
ぜひ手にとっていただければと思います。
ってなんでこんなに営業しているのでしょうかおのれは。笑

【月魚】はかれこれ6年前の作品だそうですが、
小説って色褪せないですねぇ。(しみじみ
比べ物にならないほど大昔の本が読まれているのだから
当然と言えば当然なのでしょうけど。

それにしても私のツボとか好き要素も
全くと言っていいほど昔と変わってないんだぜ!
とどうでもいい自己主張。
昔も今も私は素敵な作品に出逢えて幸せです。





 

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